喪失感

「クイズヘキサゴン」で人気が出たのは羞恥心。「はねるのとびら」でパクってやっているのは悲壮感。

いやそのどちらでもなく、喪失感である。

たった二晩というキャンプ並の短い期間しか居なかったマルチーズのような野良。
それが、とうの昔にオイラ達が無理矢理諦めていた「犬を飼う」という気持ちに火をつけた。

我が家は、長い間犬を飼っていた。
分家として始まった我が家の初代である祖父の時代にはジャーマンシェパード(German shepherd)。
コイツにはオイラは会ったこともない。
この犬は、戦時中に軍用犬として徴用され戻って来なかったという話だ。

そしてその後といってもずいぶん後でオイラが産まれる前後に祖父が飼い始めたのが、フォックステリア。
どういうツテがあったのか不明だが、あの時代にそんな洋犬が田舎で飼われているなんてかなり珍しい話だったと思う。

「お手」
「お座り」
「待て」
「伏せ」

を幼いオイラの命でもきちんとしていた。

コイツはオイラが小学校へ上がる前に老衰で逝った。


その後、我が家にやってきたのは、柴系の雑種。
コイツは飛び抜けて賢く、オイラの相棒であった。

先の基本動作は勿論だが、犬格が良く、その後にやってきた、迷い犬一匹と野良の猫二匹に対しても嫉妬することなく、まるで親代わりのような可愛がり方をしていた。

芸達者でもあり、蜜柑が大好物で蜜柑を丸のまま一個与えると、前足で挟み込み口で綺麗に三つに皮を剥いてからガブリとやるのだ。

あまりにソレがうまいので冬場にオイラ達が蜜柑を食べ散らかしたの間違えられ、オヤジに叱られた事もあった程だ。コイツを飼いだしてから何年も経った後、一匹の幼犬が我が家に紛れ込んできたことがあった。

雨の日だったので当時住んでいた借家の縁の下に居るそいつをどーするかで家族は大いに揉めた。
夕方までこのままならば、飼おうかとしう話になり妹はそっと表の門を閉ざして出て行かないようにし、こっそりと餌を与えた。

そしてそのまま居着くことになった仔犬は、その日のうちに元々居た犬(♂)に寄り添って寝るようになった。

元々居た犬は、オイラが成人する前に老衰で逝った。
最後は殆ど目も見えない状況であったがその晩年の彼の楽しみは何と雀を飼うことであった。

当時、我が家ではドッグフードなるものは導入されておらず、ごはんにみそ汁掛けといったモノが彼の食事だったのだが、そのご飯を少しだけ残し、鼻先で犬小屋から離れたところ(といっても彼の犬小屋の中から見える位置)に餌入れを持っていく。

食べきれないのかと心配し、量を減らしても毎日その行為を続ける。

不思議に思い、観察していると雀がやってきてその彼の残したご飯をつついて行くのだ。
ソレを犬小屋からじっと見つめる彼。

そして雀が去っていくと満足げに居眠りを始める。

それが彼の晩年の日課であった。


そして残された迷い込んできた犬。
コイツは大病を患い、オイラと母で一晩中付きっきりで看病し、なんとか持ち直すという大事件の後、一切の記憶がすっ飛んで幼児返りをおこし、その後の再教育が大変であった。

コイツは、オイラが結婚し今の実家に引っ越してからも元気で、ヨメが長男を身籠もっていたときはウォーキングのお供を仰せつかっていた。
その後、オイラ達は仕事の関係で土地を離れたが、長男坊が幼稚園に上がった年まで生きており、実家に帰るたんびに自分の言うことだけ聞いてくれないヤツに長男坊はブツブツと言っていた。


そしてコイツとも別れの時が来て、我が家はオヤジが

「もう先に逝くのは見たくない」

という話をしたので長らく犬は封印されていた。



猫は妹が高校生の時に拾ってきた野良二匹がいて、一匹は先だったが、もう一匹は猫又じゃないかと疑う程の長生きでまだ健在だ。

そしてもう5年程になるウサギ。
つい最近、チビが捕獲してきたミシシッピーアカミミガメ。

これが我が家のヒト以外の生き物で安定していた。



それが先日のアイツの登場で一気に心は乱され、火がついたのだ。
そしてあっけない別れ。

完全にオイラ達家族はその盛り上がってしまった気持ちのやり場に困っている。
日に何度なく、玄関先を見に行ってしまうオイラも含めてだ。


突然の別れの日に「おおもり」の「肉うどん」をクソ暑い中わざわざ、高いガソリン代を払ってまで食べにいったのは、せめてオイラ達親子5人は旨いモンでも喰って気を紛らわそうというつもりだったのだ。

オヤジは不機嫌なんていう生やさしい状況ではなく、神経性の胃痛まで患う有様。
ヨメは自分が最初に構ったことを後悔し、オヤジの不機嫌に鬱となっていた。

顔を会わすのも辛いといういつもはそれなりに仲の良いヨメと舅・姑の間にも妙な亀裂が・・・。

結局、この日は夜はかっぱ寿司へ流れて、親父達とは顔をあわさずであった。

あっちも通夜のような、いやある意味それ以上の一日を過ごしたようで、この状況は暫く続きそうだ。


あーこの喪失感。


埋めるためには、犬が・・・・。

いや、止めておこう。


そうそう、白状すると保健所とかあっちこっちへの届け出をして飼い主が見つからなかった時の為にオイラはナチュラムのウィッシュリストにこんなものを入れていた。
Coleman(コールマン) ドッグザイルカラー
Coleman(コールマン) ドッグザイルカラー






Coleman(コールマン) ドッグザイルリード
Coleman(コールマン) ドッグザイルリード







コールマンの首輪とリードだ。
西山高原キャンプ場のアイドル犬「マイク」はスノーピークのドッグカラー(首輪)をつけているので対抗してコレを買ってやろうと思っていたのだ。

今や、はかない夢であるが。



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スノーピーク(snow peak) SPソフトカラー
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アウトドアブランド「スノーピーク」がリリースするドッグカラー(首輪)です。 
ワンタッチバックル部は愛犬の首に直接触れないようにカバーを施してあります。
S・M・Lサイズ、2カラー展開です。愛犬もスノーピークブランドで決めてあげてください!
●材質:本体テープ綿30%、PE70%、バックル保護部/ネオプレーン、
●サイズ:ベルト幅/25mm、
●重量:60g、
●対応首周りサイズ:約400~600mm





















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