四本までは力。-序章-
これは、オイラの高校時代の実話+フィクションの話で週1回不定期連載だ。
しかも掲載曜日もいつか分からないというよーするにネタに詰まった時の馬鹿話である。
「四本までは力。」
桜井賢氏のお言葉である。
桜井賢氏は、坂崎幸之助氏、高見沢俊彦氏とともにバンド、THE ALFEEを構成するメンバーである。
ボーカリストでありベーシストでもある彼は、ベースについてこう語っていた。
当時オイラは高校生。
この発言は当時のオイラに大きな力を与えた。
「技術でもセンスでもない、"力"なんだっ!」
見事な勘違いであろう。
でもあの頃、オイラはこの言葉に力を得たんだわ。
さて、当時オイラの通っていた某県立高校は、商業科がメインであり女子率が非常に高く女子クラスまでは無かったものの、3分の2が女子という比率であった。
こうした比率の高校において彼女がいないのは最悪である(笑)
モテるために男子は色々と策を講じるのだ。
スポーツの出来るヤツはいい。それだけで花形だ。
しかしそうでない文化部系の奴らや帰宅部は辛い。
めちゃめちゃ、美形とか頭が良いとか家が金持ちとか食べ物屋だとかそういうのが無ければなかなかモテない。
オイラ達はお付き合いする女子が欲しいという健全な男子高校生の欲求だけではなく、モテるいう所にも力点を置いていた。
「バレンタインデーで何個チョコを貰えるか?」
「卒業式の日にボタンを何個取られるか?」
「早弁用の弁当を作って来てくれる子が何人いるか?」
よーするに数である(笑)
「調理実習のお菓子をどれだけ貰えるか?」
なんていうショボイのもあったなぁ~ ( ̄- ̄)
そしてこうした連中がモテる為に狙う手段は、”他力本願”(笑)。
人気の”オコボレ”を貰うためのバンド結成だ。
実に安易だが、意外と確実な手段であり、中高生なら一度は考える手段である。
当時、女子に人気はオフコースだった。
がっ小田和正や鈴木康博の高音が出せるはずもなく、あんなハーモニーは無理。
先輩達には挑戦していた人がいたが、ボーカルは女子が担当していた。
脇役になるのはイヤ(笑)
チェッカーズも人気だったが、あれは圧倒的にボーカルのフミヤに人気集中である。
そしてあんなに旨く歌えるヤツはいない。
ボーカル争いはイヤ(笑)踊りに自信なし(笑)
アリスや甲斐バンド、長渕剛も人気だったが、男のファンばかり。
女子にモテたいので却下。
そんな中、アルフィーは実に都合の良いバンドであった。
女子の人気はあるし、3人で仲良く分けられる。
楽曲も適度にハードロック系もあったりするが、過去の曲はフォーク調で先生への”誤魔化し”も効きやすい。
そして当時人気絶好調で「ベストテン」の常連。
それに音程を外しても高見沢の物真似と言い張れるし(笑)
そうあの頃はエレキはまだ不良のレッテルであったのだ。
バンドを始めようにもまずメンバー集めと楽器の購入が必要となる。
メンバー集めは後輩でリードギターを弾けるヤツを見つけそいつと二人で始めた。
必要なのは、サイドギターとドラムとキーボード。
「キーボードはエレクトーンかピアノを習っている女の子がいいだろう。
後々、人気が出てきた時にファンの女の子がオイラ達に手紙を渡しやすくなるしさぁ~」
なんて妄想だっ!リードギター!
でも元々これが原動力なのだから、説得力のある言葉でもあり、考えはあっさりと一致した。
サイドギターはオイラの同級生の野球部のヤツに決定。
丸坊主だから、人気は取られないなんていう一面もあったんだが(笑)、フォークギターを弾くというのが大きかった。
アルフィーの真ん中はフォークギターの坂崎幸之助なんである。地味にフォークなんである。
モテるのはどー考えても両サイド。
これはオイラ達に決定しているんである(笑)
もちろん、本人には君のその腕が必要ってお願いした。
ただし、夏の商店街の夏祭りイベントでの演奏には彼は出られない。
可能性は全くないが甲子園と重なるからだ。
出られなくとも他校との練習試合があるという。
「それって出られないのがやっぱり前提だろー」
と思いつつもツッコミは入れずに置いておいた。
「夏祭りのデビューはサイドギター無しでやろう。」
「間違ってアイツの人気が出るといけないからな。」
「・・・・先輩・・・。」
「なっ!」
「ハイ・・・。」
さて問題はドラムだ。
これは難航した。当時ドラムを家で叩いているヤツなんていない。
ましてや男子が少ない商業高校だ。
一年に一人いたが、コイツは既に他のバンドのメンバーで無理。
会うだけ会ってみようと言うことで二人で話しに行く。
「無理かな?」
「すみません。それに俺ヘビメタ系ですし。」
「あっそう、そりゃ無理かな?アルフィーも結構派手な曲あるんだけどなぁ~」
「・・・・。」
ん~取り敢えず文化祭が目的だし、派手な曲ばっかやると睨まれそうだしなぁ~。
ここはヘビメタ系の彼は諦めるしかないか・・・・。
「ところで君、普段どうやって練習してるの?」
「じーちゃんの蔵があって使ってないのでそこにセットおいてます。」
「へぇ~そこ、バンドの練習もするの?」
「ええ。でもウチのメンバー社会人とかもいてやるのは夜なんです。」
ラッキー!
「あのさ、平日の夕方とか土曜日の午後とかは空いてるんだろ?」
「ええ?」
「小遣いの少ない先輩たちに貸してみたりしない?」
「・・・・・。」
「ねぇ!」
「・・・・・ハイ。」
取り敢えず練習場所だけは確保だ。
「ところで、誰か他にドラム出来る人知らない?」
「あっそれなら、○○先輩が。」
「えっ!あの生徒会の?」
「だって、あの人吹奏楽部だし、打楽器得意っすよ。」
「おお!ありがとう。」
その足で生徒会室へ殴り込み勧誘にいった。
○○先輩とはオイラの同級生で女の子だ。
生徒会に所属する彼女とは確か小中と同じ学校だったと思うんだが、優等生の彼女とは接点が全くない(笑)
体力的にきつい感じはしていたが、後々、人気が出てきた時にファンの女の子がオイラ達に手紙を渡しやすくなるし・・・(笑)と言うことであっさり決定し、眼鏡っ娘の彼女にバンドのすばらしさを説くことに・・・。
「バンドでドラムやってみない?」
「え?私が?」
「そう、君だよ。バンドはいいよぉ~それに高校の想い出作りになるしさぁ~♪」
「・・・・・・・・。」
いかんな。何か怪しいと思われているぞ。
どーする?
「何のバンドやるの?」
おっ興味はあるらしい。ここは取り敢えずアルフィーネタで押してみてダメなら彼女の好みの音楽を聞き出してその曲も一曲やるとかいってみるべ。
「アルフィーだよ。ほら、メリーアンとか星空のディスタンスとか。」
「あたし、高見沢さん好きっ! バンドやるっ!」
あれ?意外とあっさり獲得だな。
タカミーのお陰だな(笑)
ってことは、アルフィーのコピーバンド=モテルってことかぁ!
なんだか、一筋の光明が・・・。
こうなりゃ後は、楽器を買う金だ。
四本までは力。1へ続く。
(来週のいつかね)
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 1 宣戦布告編―田舎町で繰り広げられたしょーもないイタズラ戦争 (1)
しかも掲載曜日もいつか分からないというよーするにネタに詰まった時の馬鹿話である。
「四本までは力。」
桜井賢氏のお言葉である。
桜井賢氏は、坂崎幸之助氏、高見沢俊彦氏とともにバンド、THE ALFEEを構成するメンバーである。
ボーカリストでありベーシストでもある彼は、ベースについてこう語っていた。
当時オイラは高校生。
この発言は当時のオイラに大きな力を与えた。
「技術でもセンスでもない、"力"なんだっ!」
見事な勘違いであろう。
でもあの頃、オイラはこの言葉に力を得たんだわ。
さて、当時オイラの通っていた某県立高校は、商業科がメインであり女子率が非常に高く女子クラスまでは無かったものの、3分の2が女子という比率であった。
こうした比率の高校において彼女がいないのは最悪である(笑)
モテるために男子は色々と策を講じるのだ。
スポーツの出来るヤツはいい。それだけで花形だ。
しかしそうでない文化部系の奴らや帰宅部は辛い。
めちゃめちゃ、美形とか頭が良いとか家が金持ちとか食べ物屋だとかそういうのが無ければなかなかモテない。
オイラ達はお付き合いする女子が欲しいという健全な男子高校生の欲求だけではなく、モテるいう所にも力点を置いていた。
「バレンタインデーで何個チョコを貰えるか?」
「卒業式の日にボタンを何個取られるか?」
「早弁用の弁当を作って来てくれる子が何人いるか?」
よーするに数である(笑)
「調理実習のお菓子をどれだけ貰えるか?」
なんていうショボイのもあったなぁ~ ( ̄- ̄)
そしてこうした連中がモテる為に狙う手段は、”他力本願”(笑)。
人気の”オコボレ”を貰うためのバンド結成だ。
実に安易だが、意外と確実な手段であり、中高生なら一度は考える手段である。
当時、女子に人気はオフコースだった。
がっ小田和正や鈴木康博の高音が出せるはずもなく、あんなハーモニーは無理。
先輩達には挑戦していた人がいたが、ボーカルは女子が担当していた。
脇役になるのはイヤ(笑)
チェッカーズも人気だったが、あれは圧倒的にボーカルのフミヤに人気集中である。
そしてあんなに旨く歌えるヤツはいない。
ボーカル争いはイヤ(笑)踊りに自信なし(笑)
アリスや甲斐バンド、長渕剛も人気だったが、男のファンばかり。
女子にモテたいので却下。
そんな中、アルフィーは実に都合の良いバンドであった。
女子の人気はあるし、3人で仲良く分けられる。
楽曲も適度にハードロック系もあったりするが、過去の曲はフォーク調で先生への”誤魔化し”も効きやすい。
そして当時人気絶好調で「ベストテン」の常連。
それに音程を外しても高見沢の物真似と言い張れるし(笑)
そうあの頃はエレキはまだ不良のレッテルであったのだ。
バンドを始めようにもまずメンバー集めと楽器の購入が必要となる。
メンバー集めは後輩でリードギターを弾けるヤツを見つけそいつと二人で始めた。
必要なのは、サイドギターとドラムとキーボード。
「キーボードはエレクトーンかピアノを習っている女の子がいいだろう。
後々、人気が出てきた時にファンの女の子がオイラ達に手紙を渡しやすくなるしさぁ~」
なんて妄想だっ!リードギター!
でも元々これが原動力なのだから、説得力のある言葉でもあり、考えはあっさりと一致した。
サイドギターはオイラの同級生の野球部のヤツに決定。
丸坊主だから、人気は取られないなんていう一面もあったんだが(笑)、フォークギターを弾くというのが大きかった。
アルフィーの真ん中はフォークギターの坂崎幸之助なんである。地味にフォークなんである。
モテるのはどー考えても両サイド。
これはオイラ達に決定しているんである(笑)
もちろん、本人には君のその腕が必要ってお願いした。
ただし、夏の商店街の夏祭りイベントでの演奏には彼は出られない。
可能性は全くないが甲子園と重なるからだ。
出られなくとも他校との練習試合があるという。
「それって出られないのがやっぱり前提だろー」
と思いつつもツッコミは入れずに置いておいた。
「夏祭りのデビューはサイドギター無しでやろう。」
「間違ってアイツの人気が出るといけないからな。」
「・・・・先輩・・・。」
「なっ!」
「ハイ・・・。」
さて問題はドラムだ。
これは難航した。当時ドラムを家で叩いているヤツなんていない。
ましてや男子が少ない商業高校だ。
一年に一人いたが、コイツは既に他のバンドのメンバーで無理。
会うだけ会ってみようと言うことで二人で話しに行く。
「無理かな?」
「すみません。それに俺ヘビメタ系ですし。」
「あっそう、そりゃ無理かな?アルフィーも結構派手な曲あるんだけどなぁ~」
「・・・・。」
ん~取り敢えず文化祭が目的だし、派手な曲ばっかやると睨まれそうだしなぁ~。
ここはヘビメタ系の彼は諦めるしかないか・・・・。
「ところで君、普段どうやって練習してるの?」
「じーちゃんの蔵があって使ってないのでそこにセットおいてます。」
「へぇ~そこ、バンドの練習もするの?」
「ええ。でもウチのメンバー社会人とかもいてやるのは夜なんです。」
ラッキー!
「あのさ、平日の夕方とか土曜日の午後とかは空いてるんだろ?」
「ええ?」
「小遣いの少ない先輩たちに貸してみたりしない?」
「・・・・・。」
「ねぇ!」
「・・・・・ハイ。」
取り敢えず練習場所だけは確保だ。
「ところで、誰か他にドラム出来る人知らない?」
「あっそれなら、○○先輩が。」
「えっ!あの生徒会の?」
「だって、あの人吹奏楽部だし、打楽器得意っすよ。」
「おお!ありがとう。」
その足で生徒会室へ
○○先輩とはオイラの同級生で女の子だ。
生徒会に所属する彼女とは確か小中と同じ学校だったと思うんだが、優等生の彼女とは接点が全くない(笑)
体力的にきつい感じはしていたが、後々、人気が出てきた時にファンの女の子がオイラ達に手紙を渡しやすくなるし・・・(笑)と言うことであっさり決定し、眼鏡っ娘の彼女にバンドのすばらしさを説くことに・・・。
「バンドでドラムやってみない?」
「え?私が?」
「そう、君だよ。バンドはいいよぉ~それに高校の想い出作りになるしさぁ~♪」
「・・・・・・・・。」
いかんな。何か怪しいと思われているぞ。
どーする?
「何のバンドやるの?」
おっ興味はあるらしい。ここは取り敢えずアルフィーネタで押してみてダメなら彼女の好みの音楽を聞き出してその曲も一曲やるとかいってみるべ。
「アルフィーだよ。ほら、メリーアンとか星空のディスタンスとか。」
「あたし、高見沢さん好きっ! バンドやるっ!」
あれ?意外とあっさり獲得だな。
タカミーのお陰だな(笑)
ってことは、アルフィーのコピーバンド=モテルってことかぁ!
なんだか、一筋の光明が・・・。
こうなりゃ後は、楽器を買う金だ。
四本までは力。1へ続く。
(来週のいつかね)
この記事へのコメント
あっ、タイトル見たら今回のは序章か。
まぁ、長い旅路になりそうですね・・・
週1回で全部で5話だよたぶん。
そんなにプロットきちんとしてないしね
ってか、Ryomaさんは♀に困ったことは無いと思うんだが!?笑
続きを楽しみにしております。
実話+フィクションですから!
そしてオイラそんなにタラシではないですから!
京大だけにしといてください。
後のイメージは完全に間違いです!
訂正というのか修正願います・・・。
(笑)
えっと三本だと力ではなく、なんなんでしょう?
うぁっ!
三味線は想定外だったんで・・・。
えーーーっと三本までは伝統!でそうでしょう?(笑)
とiwaさんに言ってますけど、
「そんなに」の範囲は・・・?(笑)
「そんなに…」の範囲は君より狭いわっ
パクリ?
イメージの悪いこと言わんといてやぁ
インスパイアされたとか、
オマージュだとかそんな言葉のオブラートに包むのが大人の嗜みだわ。
ほら、あれですよ。
勝手に寄ってくるのまでは制限不可能でして。
どーしてかなぁ?
人気者は辛いって言うんでしょうか?
わはははは。
自分のことをオイラに転嫁するのはやめなさいっ!
誤解されるぢゃないか!
オイラはそんな憶えは・・・・。
憶えは・・・。
いや・・・。
あっ
もういいわ(笑)